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お題 「花火」

2009-03-31 | 23:36

お題 「花火」


 季節はまだ春のこと、梅雨すら訪れていないのに花火を空に打ち上げるって言うのはどうもおかしな感じがしないでもない。
 まぁ、遅かれ早かれいつかは空で花咲かすんだ、ちょっとくらい我まま言って打ちあがってもらっても構わないだろう。だから俺はこうやってここで準備を進めているのだ。
 まだ夕暮れだが、この時間帯から用意を始めて、酒を飲んでとうとう花火ってなる頃には夜もふけている。なぁ、そうだろ?
 隣へ視線を写しても誰もいない。あるのは石だけ。他には何もない。分かっているさ、俺は、今となっちゃ一人なんだ。
 星が我が物顔で夜を占拠する時間に、酒をあおっている。肴に烏賊がないのがいささか残念だが、飲み始まってしまった以上、今更動きだすも面倒だ。隣には火をつけるだけで空へと舞い上がるでかい花火が腰を据えて待っているのだ。だったら、時間が来るまで飲み続けるしかない。また一杯、胃へとアルコールが流し込まれる。
「アンタ、あんま飲んじゃダメでしょ?」
「うるせぇよ」
 幻聴か、と思いながら、酒を器に注いだ。一時期酒に溺れ、迷惑をかけたな、と思う。あの時の俺は馬鹿だった。自暴自棄になって、全てほっぽりだして、助けてくれようと手を伸ばしてくれてるヤツの手を噛み千切ったのだ。
「医者に行くようになっても知らないよ?」
「うるせぇうるせぇ」
 そうやっていつも他人の心配ばかりだ。俺の体ばっかりに気を使って、怒鳴り返されて、それでもまだ俺に気を使う。馬鹿なんじゃないか、と思うが、俺と一緒になったんだ、そうだ、馬鹿なんだ、と心で笑った。そんな馬鹿だから、体をぶっ壊したんだ。もうボロボロで、立ってもいられないってのに、二の次には大丈夫か、無理しないで、とまた他人のことだ。
「ほら、私は大丈夫だから」
「うるせぇ、黙りやがれ」
 喋ったら体に毒なのに、それでも喋る。黙ってると、その空気をわざわざ壊して、真剣とは無縁の喋り方で俺を怒らせる。医者がもうダメだっていってんのに、お前は二本足で立って、飯を作って、すぐ倒れてた。止めろって言ってるのに、俺の目を盗んでは無理をしていた。何でこんな俺のために、そこまでするんだか。それほどの価値が俺にあるのか? ないだろう、ほら、目を覚ましやがれ。言っても、もう声は届かない。
「今まで、ありがとう、アンタ」
「うるせぇ……本当に黙りやがれ」
 最後の最後くらい、言うことを聞けと思った。いくらいったって、俺の手を強く握って離さず、ずっとずっと微笑んでやがった。顔は真っ青になって、体中震えているってのに、必死に笑みを作ってた。涙なんて恥ずかしい、と言われたが、そんなこと気にしてる余裕はないだろう。でも嬉しい、と言われたら、止まる涙も止まらないだろう。なんで最後の最後まで、俺と一緒にいてくれたんだ。早く逃げちまえばよかったんだ。俺はクズで、何かしてやったことなどなかった。
「まずい酒だ」
 感傷的になってるなんて知られたら、くすくすと笑うんだろう。俺らしくないと言いながら、酒をついでくれるに違いない。そしたらそこにはきっと烏賊もあるんだろう。でも、そんなのは現実にならない。
「そろそろ頃合、か」
 また隣を見る。やはりそこにあるのは石だけ。
「これが俺の精一杯よ」
 そうやって打ち上げた花火は季節外れながら、夜空に大きく咲いた。
 心なしか、ありがとう、と声が聞こえた気がした。
 幻聴だ幻聴。そう思ってまたまずい酒に手をつけた。
 闇に大きく色を残した火は、もしかしたら、あいつにも届くかもしれない。
 だから俺は打ち上げるのだ。毎年、この日に。
 季節はずれの打ち上げ花火を。
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お題「絆創膏」

2009-03-31 | 23:35

お題「絆創膏」


 僕はあの日、怪我をした。
 いつものように公園で遊んでいたら、躓いて転んでしまったのだ。痛くて一人で泣いていると、知らないお兄さんが話し掛けてきてくれたんだ。
「どうしたの? 大丈夫かい?」
 顔を皺くちゃにしながら、僕は首を横に振った。お兄さんは僕の手を引っ張って水のみ場まで連れてってくれて、擦り剥いた膝についた砂利を落として、一枚の絆創膏を貼ってくれた。
 僕がお礼を言うと、そのお兄さんは笑いながらこう言った。「困ったときはお互い様さ」
 その後、お兄さんは僕と一緒に遊んでくれた。一人で壁に蹴っていたサッカーボールが、今まで違った形で僕に帰って来てくれることが、とても嬉しかった。二人分の影が長く伸びて見えなくなるまで、ずっと遊んでいた。僕は帰り際にお兄さんに聞いてみた。
「明日も一緒に遊べる?」
「そうだなぁ……うん、いいよ、明日もきっと来るよ」
 お兄さんの大きな小指を指きりげんまんをして、僕はお兄さんとそこでさよならをした。
 家に帰って、貼ってもらった絆創膏を見ると、今日あったことが自然と頭の中に戻ってきて、とても幸せな気分になった。
 仕事から帰ってきたお父さんやお母さんに自慢下にそのことを話したことを今でも僕は覚えている。そして、明日はどんな遊びをしようかな、なんてことをずっと考えながら、布団の中で夢を見ていた。
 でも次の日、お兄さんは来なかったんだ。
 僕が一日中待っても、お兄さんは来てくれなかったんだ。
 それから僕は毎日公園で待っていた。サッカーボールがバウンドして帰ってくるだけの日々がまた始まった。晴れの日も、雨の日も、僕は待ったんだ。お兄さんはきっと来てくれると思って。

 それからしばらくして、僕の張ってもらった絆創膏は取れてしまった。

 時は流れて僕は大きくなった。友達も増えたし、サッカーは上手になった。でも、まだお兄さんには会えていなかった。
 僕という一人称はなくなって、俺に変わっていた。
 夕方の公園で俺はまた壁にボールを蹴っていた。いつのまにかこれが日課になっていたのだ。ただ、特に考えることもなく、ひたすらにボールを蹴る。
 とーん、とーん、とボールが壁から帰ってくる。
 一人でやるのはやはりつまらないなぁ。
 とーん、とーん、とボールを俺は送り出す。
 下を向きながら、影が伸びるのを眺めて、同じことをくり返す。
 とーん、とボールが帰ってこなくなる。
 何処かおかしな方向に蹴ったのかなと思い、顔を上げた。世界の時計が、止まった。
「ひさしぶり。大きくなったねぇ。また転んでたら絆創膏、あるよ?」
 

お題「クリスマスツリー」「観音開き」「カニバリズム」

2009-03-31 | 23:35

お題「クリスマスツリー」「観音開き」「カニバリズム」


 とある寒い冬の晩のことだった。一人の男が雪降る山の中を息絶え絶えに歩いていた。男は手に麻の袋を持っており、度々それを地面に下ろして休憩を取ってまた歩き出す。
 男は何故か時折後ろへと振り返り、そこに誰もいないと分かると安堵の息を漏らしていた。
 男はそれから数分歩いた。だが、男自身はそれを数時間程にも感じていた。一歩進むたびに足は雪に埋もれ、そこから抜け出すのにも体力を要された。
 ふと、遠くではあるが、男は光を見つけた。山奥に唯一ある光はどうみても怪しげではあるが、男にとっては救いの光であった。
 じょじょに大きくなる光は、家の窓から漏れる光であった。周りを良く眺めると、明かりがないが、同じように家が連なっていることが分かった。男は凍えた体を動かし、無我夢中で戸を叩いた。少しの間の後、扉が開く。
「あら……こんな夜中に……どうなさったの?」
 光の中から現れたのは、まだ若いであろう女だった。女の服装は独特で、民族衣装と呼ばれる類も物だった。
「へ、へへ、道に迷っちゃいまして……」
「この辺りは道に迷いやすいですからね。どうぞ中へ。温かいお茶でも出しますよ」
「ありがてぇ」
 男が家の中に入ると、居間に大きく飾ってあったクリスマスツリーが出迎えてくれた。。
「紅茶です」
「すいませんね」
 出された温かい飲み物を男は一気に飲み干した。冷え切った男の体に熱が回り、男が生気を取り戻した。
「そういえば、その袋は何です?」
 女は何気なく男にそう尋ねたが、尋ねられた男は大げさに驚き、声が震えていた。
「こ、これは、なんでもねぇんだ! 別にやましいものじゃ!」
「ふふ、慌てなくても大丈夫ですよ。誰にも秘密はありますもの」
 意味ありげに女は笑いながら、男に新しい紅茶を注いだ。男は湯気の向こうにある含みのある笑みには気付かなかった。
「折角ですし、お泊りになってくださいな。お風呂に入って今日はごゆっくりお休みになられては?」
 言葉に甘えるようにして、男は女の言う通りにしていた。男は風呂から上がり終えると、部屋に案内され、こう釘をさされた。
「いいですか? 決して今夜はこの部屋から出てきてはいけませんよ? 例えどんな音が聞こえても、ですよ?」
 それから夜は深く、雪は止まず、明かりも消えることはなかった。
 男は眠っていたが、とある音で目を覚ました。それは、紛れもなく人の悲鳴であった。男は言われたことを無視し、居間へと繋ぐ扉を開けた。
 そこにいたのは、あの女と、謎の物体につきささり息耐えている人間だった。



 男が目を覚ますと、彼は寝ていた時と同じようにベットに横たわっていた。
 あれは夢だったのだろうか? 外ではまた雪が降っており、世界は静寂に包まれていた。
 扉を開け、居間へ出るが、昨晩に見た狂気の宴は何処にも見えない。
 男は訝しげに辺りを窺うが、女は何処にも見当たらない。しかし、男がとあることに気付いた。クリスマスツリーに何かがついているのだ。それは紛れもなく人間の血であった。男がよく見ると、クリスマスツリーには何故か割れ目があった。恐る恐るそれに手をかけ、クリスマスツリーの真実を見ることになった。
 開かれたクリスマスツリーの中は空洞になっており、内側の面には長い釘が幾多も此方に牙を向いていた。
 男はそれに恐怖し、一歩下がろうとした瞬間、誰かに背中を押され、クリスマスツリーの中へと押し込まれた。男が振り返る前に、声がした。それが、男の聞いた最後の人間の声だった。
「約束を守らないアナタが悪いんですよ?」
 


 とある街で新聞が売っていた。
 金を盗み、逃走した男が行方不明となっており、警察がそれを捜索しているという。
 その男は今、女の腹の中だというのに。

お題「本日の更新」

2009-03-31 | 00:06

お題「本日の更新」


こんばんみ、シロです
まぁ、ただのブログ更新です、小説ではないでせう

さて、最近やたら更新頻度(SSの)があがりましたが、それには些細な理由があります
まぁ、うん、本当に小さなことなんですけどね、えぇ、パソコンが壊れました。
ははは、データ飛んでるかも知れないwww まじ勘弁www
えー、実際は普通にorz中です。あそこに橙と藍のSSあったのににににににに、と思いつつ、めげてます(ぁ
同情するならデータをくれ。そんな気持ちの今日この頃
そしてカラオケが空いてませんでした。全部満室。
そしてあれです。サンドバックが死にました。もう嫌

もう嫌じゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ぜぇ……ぜぇ……
おかげでテンションは最低調

そろそろ春休みが終わってしまいますネェ。最後の方になって創作関係は充実して頑張った気がします。勉強は……うん、だらだらとやってました。もう少し熱入れればよかったかな。
ただ、過去を悔やむ暇があれば今出来ることをした方がいい。どうせ過去は変わらないんだから。誰かがそんな風なことを喋っていた気がします。誰だっけ。
とりあえず! 4月から学校再開ですが、頑張って創作を続けますよ、わたしゃあ
ただ、問題としては、パソがないとサイトの方の更新がままならない。
なぜなら実家PCはインターネットを二つ開くとフリーズする高性能っぷり
そんな状況下で更新なんかすると、問題が発生したとかなんとかで強制終了ですからね
データがまた飛んじゃうよ、ってことになるので、更新はお預けです

後、コメがまったくないってもの悲しいなぁ(‘
はっ、誰も見てないからそうなってしまうのは必然か。つまり精進が足らない訳ですね、頑張ります。
お題が欲しい今日この頃。
それではまた~
ノシ

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お題「恋人は変人」

2009-03-29 | 22:31

お題「恋人は変人」


「なぁ、飯はまだかー?」
 居間から間延びした声が響く。
「まだだよ。つーか、お前が作れよ!」
 とりあえず言うだけ無駄だと分かっていても、言うだけ言って見る。だが、結果は予想と見事に一致した。
「いや、私、火星人だし」
 俺の彼女は電波なのである。

 俺は夕飯を居間のテーブルに並べる作業を行っているが、テーブル脇でごろごろ転がっている彼女はひとっつも手伝ってくれる気配がない。彼女がようやく座るという体勢を取ったのは飯の用意が完璧になった時だった。
「いただきまーす」
 余談だが、付き合った当初はこの“いただきます”ですら言わなかった。まったくなんで俺はこんな電波さんと付き合っているんだろうか。誰か教えてください、お願いします。
「それはね、私が君を好きだからだよー」
 あー、なるほどなるほど。
「お願いですから人の心を読まないでください」
 なんというか、不思議な感覚だ。彼女は、やらないだろうが、やろうと思えば俺の身動きを一切封じられる。それは、人間誰しもあるあれやこれやの秘密があって、彼女は何故かそれを知っている。一時期ストーキングされていた訳でもないし、頭の中で考えたことが何故か伝わってしまっている。
 もしかすると俺も同じ電波を受信している変人さんなのだろうか。
「大丈夫だよー。それはないから」
「だから読むなって! つか、電波って自覚はあるんかい!」
「だって受信してることは間違いないし」
 もうここまではっきりされると、電波だとかっていうのは気にならなくなる。彼女は日常生活中ではそういった奇行に走らないのだが、その分俺と二人きりの時には全力で電波を受信するらしい。お願いだから俺と一緒にいる時もたまには受信しないで頂きたい。それとも、電波を妨害する何かでも買えばいいのか? でも、それだと俺の携帯が常に圏外になってしまう。
 ちなみにそんな彼女と付き合いはじめてかれこれ三年半で、お互いに大学三年になった。彼女と付き合うようになったのは、これもまた頭のネジが外れているのかもしれないと思われるようなことがきっかけだった。

 高校三年の夏といえば、大学受験のために必死こくための大切な時間である。俺はある日、家で集中力が底をついたので、近所のコンビニにでも行って飲み物を買ってくることにしたのだ。田舎道ではあるが一番近いルートで行くことにして、蝉が五月蝿い外へと足を伸ばした。家からコンビニへの行きの道では何もなかったのだが、帰ってくるときに、草むらで蠢く何かを見つけた。大きさからして犬でもないし、猫でもない。かといって熊にはしては大きすぎると思いながら、目を凝らしてみると、そいつは急にガサガサと動き出し、俺の方へ突っ込んできたのだ。あまりの速さと、得体の知れない何かが迫ってくるせいで、俺の足は一歩しか後ろに下がれなかった。そして、顔を出したのが、彼女だった。
「の……」
「の?」
「喉渇いた!」
 とりあえず、この時の俺は何を思ったのか、買ってきた飲み物を彼女に渡してしまったのだ。動物的に言えば餌付けであって、彼女がこれで何故か俺に懐いてしまったのだ。

「私はペットじゃないっての」
「おいこら! 嫌いなニンジンだけこっちによせんなよ!」
「そっちが人の悪口言うのが悪いんですよー」
 あの出会いから三日後、何故かお隣さん一家が消失するという事件が発生。その二日後、新たな隣人が登場するが、それが彼女だった。あの時、怖くてお隣さんを何処にやったのか聞きたくてしょうがなかったが、それは怖くて聞けていない。
「あぁ、あの時のお隣さんはね、隣町に引っ越してもらいましたー」
 にへへーと笑いながらとんでもないことをさらっという彼女であるが、現在自分達が住んでいるアパートも実は同じようにしてここを乗っ取ったらしい。前にいた人は今はアメリカに飛んだという話だ。いや、飛ばしたのか。
「ていうか、俺の周りに迷惑かけるなよ!」
「にゃははー、何を今更」
「確かに今更だけど! まぁ……頼むからあんまり変なことするなよ?」
「変なこと……ねぇ」
 すすす、と彼女が俺に擦り寄ってくる。電波さんであっても、一応彼女は女の子であって、それなりに発育してる訳で、俺も男の子なんですよ。そこのとこ分かっているのかこんちくしょう、可愛いと思っちゃったじゃんか。
「君が私を振らないことの方が一番変じゃないのかなー」
 それは、あれとかこれとか、ありまして。何を隠そう、実は……
「ほほぅ、それが君の思いか。ふふふー、いいこと聞いたー」
「だ、だから! 読まないでください!」
「やーだよー、しかしあれだねぇ、君が私のことを――」
「わー! わー!」
 


「っていう、夢を見たんだよー」
「……で?」
「朝ご飯まだー?」
「全然夢じゃないだろうがぁああああああ!!」

お題「白鳥」「アサリ」

2009-03-29 | 22:30

お題「白鳥」「アサリ」


「た、大変だ! また盗人が入ったぞ! おい! 警備兵! 白鳥漁りだ! 何をそこでぼーっとつったている!」
 お天道様が微笑むお昼時に、怒号が響き渡る。質の良さそうな服に、高価に違いない装飾品をつけ、いかにも偉い人間であるということを強調しようとしていた。まだ若いのか顔にあまり皺もなく、ふくよかな男である。
 そんなお偉いさんの話など、正直どうでもいいのか、欠伸をしながら怒鳴り声に応える少年が一人いた。
「うるさいなぁ、おっさん。白鳥漁りは俺の管轄じゃないっての」
「管轄の問題ではない! ここを通らねば我泉には侵入出来んだろうが! お前が見逃さんで、誰が見逃すんだ!」
「げっ、俺のせいかよ」
 少年は怪訝な顔をしながら、ため息を漏らす。実際、男の屋敷の泉に行くには、少年が立っていた門をくぐらなければならない。しかし、少年は居眠りすることなく門の前で警備を行っていた。だが、証拠がなければ、少年が見張りをしっかり行っていなかった、という扱いになってしまうのだ。今回もそのケースである。
「これで何羽目だと思う! 四羽だぞ、四羽! 私の大切な白鳥様が四羽もいなくなってしまったのだぞ!」
 白鳥とは名の通り羽が白い鳥で、大人になった白鳥は幸運を招き寄せるということで高値で売買がされている。だが、最近ではそれが深刻化し、野生の白鳥はほとんどいなくなってしまっている。そんな中にも関わらず、この屋敷の男は、自分の私利私欲を埋めたいがために、正規ルートを使わずに白鳥を入手していた。
 白鳥に限らず姿の美しい獣の類は幸運を呼ぶとされ、みなはそれを欲しがった。だが、結局それを手元に置いて置けるのは腹の中が真っ黒な人間だけだった。
「まだ泉にいっぱいいるじゃないですか」
「そういう問題じゃない! 一羽いくらすると思ってるんだ!」
「さぁ?」
「お前等貧民の一生分の食費以上だ! いや、お前等の人生以上だ!」
「じゃあその貧民にやらせなきゃいいだろ? それともあれか? 俺たちみたいに権利も何もないヤツにやらせないとまずいことにでもなるのかよ?」
「うるさい! そこはお前が口出ししていいような場所じゃない! とりあえず、貴様にはここで一生働いてもらうからな!」
「それは前に三回も聞いてるっての」
「このくそガキっ!」
 男は言うより早く手を出していた。少年はそれを防ごうとせず顔面に拳が直撃し、後ろへと吹き飛び、門にあたって少し跳ね返った。少年は無言で立ち上がろうとするが、男は少年の背中に足を強く下ろす。一方的な攻撃は虐待であり、少年は男が手を止めるのを待つしかなかった。

「大丈夫かい?」
 少年が目を覚ました時、皺ばかりの老婆が心配そうに少年に声をかけた。その老婆は少年と同じように屋敷で働く人間で、泉の清掃を担当していた。夜深く、しばらくすれば朝日が昇ってくるような時間だった。
「んー、ダメ」
 そう言って少年は勢いよく立ち上がるが、体の節々が悲鳴をあげていた。少年が気を失っても、男は暴力を止めなかったのだ。
「あの人は本当に自分勝手だけど、しょうがないのさ。私等は我慢をしなきゃ生きていけないからね」
「それは辛くないの?」
「辛いさ。でも、他に生きていく方法がないんだよ。この土地は全部あの男の物になっちまってるからね。私達は男の所有物の一つなのさ」
「……人間は何処か腐ってる。そんな気がしてならない」
「そうだねぇ、みんなそうなっちまう可能性を秘めてる。でも、だからってみんながみんな腐ってしまう訳じゃない」
「あの男みたいにならないの?」
「そんなヤツばっかじゃないさ。朝が来ることに感謝して、生きていられることが嬉しいと感じられるような人間もいる。腐ってる中だからこそ、中にはまともな人だって出てくるのさ」
「あなたのように?」
「さぁ、どうだろうね。まぁ、白鳥は白鳥で生きてるんだ、私達人間が勝手に捕らえて好きにしていいもんじゃない」
「……あなたはずっとここにいるの?」
「他に行く場所がないからね。出来れば、外へ行ってみたいけどね」
 少年は老婆の言葉を聞くと、少し何かを考えている素振りを見せてから、口を開いた。

「じゃあ、僕が連れてってあげる」

 次の瞬間、少年の輪郭が消え始める。薄い光を出しながら、人としての形を崩していく。少年は微笑みながら、姿を変えていく。老婆は驚き、口が開いたままになっていた。
 少年が成した形は、男が誰よりも大切なしていた、白鳥だった。
「さぁ、背中に乗って」
 老婆は言われるがまま、淡く光る少年の背中に乗った。
「僕たちは迷ってたんだ。この世界で、人間は僕たちを平気で捕まえ、自由を奪う。でも、人間にも僕たちと仲良くなれそうな人を見つけることが出来たよ。だから、もう少し待ってみることにするよ。あの屋敷の白鳥は全て逃がすけど、あなた達に被害は出ないようにするから安心して欲しい」
 白鳥は空を飛んだ。朝日に向かって。次の日は、希望の朝であるということを願って。
 

お題「犬」「猫」「牛」

2009-03-28 | 22:10

お題「犬」「猫」「牛」


「なぁ、最近どーよ?」
「ん? まぁまぁかな。ただ、ここんとこちょっと寒くて運動不足かな」
「はは、だらしねぇな。俺なんかいっつも外だぜ?」
「家の中でなれっちまうとそうもいかないのさ」
 二匹の会話は、人間の耳に届くことはない。もし聞こえていたらそれは空耳だ。そうしておいてくれれば、動物にとってありがたいことだからだ。
「しかし、何で注射なんざしなくちゃいけないんだろうな」
「さぁね。人間は俺たちが病原菌をいっぱい持ってると思ってるんじゃないの? 人間にとって毒だろうから」
「それを言ったら、俺等はたまに直接毒食わされるぜ? チョコレートとか葱とか」
「烏賊もそうだね。人間に悪気はないんだろうけど」
「俺たちだって病原菌持ってるのに悪気はないぞ?」
「人間ってそういうもんさ」
「そういうもんかー」
 ぽかぽかの日差しが差し込む白い待合室には、人間が四人。そして、犬と猫が一匹ずつ。二匹とも床にべったりと張り付くようにごろごろしている。二匹は非常に素晴らしい癒しを提供していた。
「そういや、こないだ家でのんびりしてたらさ、テレビでやってんだよね」
「何を?」
「動物虐待反対! とか、なんとかって」
「今のご時世よくやってるな」
「あれでさぁ、俺たちの仲間が保健所連れてかれる映像流れるのよ。見てられなくてさ……」
「ご愁傷様。まぁ、少なくとも俺等は大丈夫だろうよ」
「そうだけど。人間って勝手だよね。動物虐待反対で、動物殺すのはダメだー、とか、動物をもっと愛しめ―、て言うけどさ、あれっておかしいよね?」
「? 何が?」
「ほら、人間ってさ、毎日動物食べてるじゃん。牛とか特に大好きだし」
「確かに。わざわざ無理矢理太らして喰うよな」
「人間て勝手だよねー」
「そうだなー」
 ごろごろー、ごろごろー、と二匹は転がる。現場にいる人間四人には極上の笑みが宿っている。
「でもよ、俺たちも動物食ってるよな? ほら、俺なんか牛食べるときあるし」
「そういや僕もたまに鶏食べたりするね。うーん、僕たちも勝手な存在なのかね?」
「まぁ、偽善ぶってる人間よりはましなんじゃないか?」
「そうだけど、そういう心って忘れちゃダメでしょ」
「じゃあ今まで俺たちを支えてきてくれた動物様方に黙祷するか」
「そうだね」
 そうやって二匹は小春日和の中、居眠りを始めた。

お題「しょぼーん」

2009-03-27 | 22:30

お題「しょぼーん」


「しょぼーん」
「お前頭は大丈夫か?」
「うわっ! ひどい! 幼馴染が折角和ませてあげようと!」
 あれ? 何故か知らないけど俺が怒られる羽目になったぞ?
 そんなことを疑問に思った朝八時半、登校中のことである。普通に太陽が昇ってきて、普通に世界が動く、そんな当たり前の日常。うん、素晴らしいじゃないか、正に平凡という感じだ。
 俺はそういう展開をお好みなんだが、隣で騒いでいる馬鹿がそれを綺麗に吹き飛ばしてくれる。
「大体さー、幼馴染がこうやって一緒に登校してるんだよ? 嬉しくないの?」
 それは何処のゲームやアニメを見てそう思い込むようになったんだ? ちなみに、何故俺がそれを知っているかと言うと、そういう類の物を持っているヤツがすぐ近くにいるからだ。まぁ、この馬鹿なんだけど。
「勝手についてきて、訳の分からんこと言われて、怒られて、普通気分盛り下がるっての」
「何いってんの、本当は気分的には嬉しさ特盛りのくせに」
 どうしよう、本気で手を出してやりたい。だが、これが男なら殴る蹴るの暴行後に首締めで落としてやるんだが、目の前にいるのは学術上女の部類に入る人間だ。女に手を上げるのは俺のポリシーに反する。
「大体、しょぼーんって何だよ、しょぼーんって」
「む、まさか気付いてない?」
「お前が俺を和ませようとしたとかなんとかじゃなくて?」
「……分からない? この私が今悩んでいる様子が」
「さっぱり」
「なっ! 何年一緒だと思ってるのよ! それとも何? 私のことはただの遊びだったの!?」
 一つずつ突っ込みが追いつかないな、と心の奥底でマジため息をつく。
「とりあえず、悩んでるなら普通に言え。後、幼稚園からだからもう十年以上だな。お前が俺で遊んでるんだろ?」
「えー、そんなにいっぺんに言われてもわかんなーい」
「お前なぁ……」
「まぁ、あれなのよ、うん、ほら、これ見てよ」
 そう言って俺に見せられたのは一通の便箋。封は切られており、促されるままに中身を確認して見る。内容は短いが、甘いような痒いようなそんな内容がしっかりとした文字で書かれていた。
「おー、ラブレターじゃん。よかったな、おめでとう」
「え? そ、それだけ?」
「他に何があるんだよ?」
「ほら! ヤキモチ焼いてくれるとかさ!」
「焼餅? なんで俺がお前に餅焼いてやらにゃあかんのだ」
「……しょぼーん」
「? ほれ、これ返すぞ」
「あぁ、うん、ありがと……ところでさ、あのさ」
「何だよ?」
「私はこの人と付き合った方がいいのかな?」
 それは自分で決めることだし、第一俺に聞くことじゃない。
 俺に聞いてしまったら答えが決まっているのだから。
「知らん。ただ、俺は嫌だがな」
 平凡がいいはずなのに。日ごろからこんな五月蝿いのがいると邪魔なはずなのに。
 幼馴染だのと言った形云々は関係なく、単純にこいつが側にいてくれると、俺が嬉しい。ただそれだけのことなのだ。
「!! じゃあ、断る!」
「じゃあ、俺から離れろ」
 元気よく抱きついてきたので、全力で追っ払ってやる。
 いつもこんな感じで俺の日々は過ぎていく。
 平和か? と聞かれたらうんとはいえない。
 だって、こいつがさっきから口に出すように、俺の日常は“しょぼーん”だらけだから。

お題「落第生」

2009-03-27 | 22:28

お題「落第生」



「げ……受験番号がない……」
 日本人ならほとんどの人が経験するであろう大学受験、今日はその合格発表の日だった。俺は手にした薄い紙に命を握られた状態に等しく、結果が出るしばらくの間生きた心地がしなかった。
 だから早く結果が出て欲しいと願っていたが、出来れば結果が永遠に出ないほうがよかったと、今そう思った。自分の受験番号に似た数字が一切なかったのだ。
“不合格”
 そのワードが頭によぎる。だが、それすらも分からなくなるくらい、頭の中は真っ白に染め上げられた。
 近くには合格することが出来たのか、泣いて友達に抱きつく奴等がいた。
「……帰ろう」
 これ以上この場にいたら俺が腐ってしまう。帰るんだ、と自分に言い聞かせ、俺はとぼとぼ歩いて元来た道を戻ることにした。

 家につくと、そこには両親や兄弟が待ち構えていたが、俺の様子を見るなり、目を合わせず黙ってしまった。一年近くかけ挑んだ受験勉強は泡になり、一大イベントは不成功に終わったのだから無理もない。
「ただいま」
 その一言だけ残して、俺は自分の部屋に閉じこもった。内側から鍵をかけ、毛布を頭までかぶり、何も考えないで、ただ、ただ現実逃避をしようとする。
 真っ暗な空間のはずなのに、頭の中は未だにゲレンデの用に白い。目頭が熱くなり、体が震えた。
 後五分。後五分だけ現実逃避をさせてくれ。そうしたらここから出てきてまた頑張るから。だから、五分だけ。
 溜め込んだ熱い気持ちは溢れ出し、頬を伝ってこぼれ落ちる。努力とはいとも簡単に裏切られる。どれだけの苦労を重ねても、失敗するときは失敗する。所詮人生は運であり、最後には報われるボードゲームのような丁寧な作りにはなっていないのだ。
 だが、ここで腐ってしまえば、俺は二度と立ち上がらなくなるだろう。翌年を諦め、部屋に閉じこもり、親に頼りきる。巷で騒がれてる人たちと同じ道を歩むことになる。
 それは嫌だ。確かにそう思えた。だから、一分だけ。ここで現実逃避をしたい。だが、無常にも携帯の着信メロディが俺を現実へと引きずり戻す。
 服の袖で目をこすりつつ、携帯を見ると、見覚えのある名前がディスプレイに表示されていた。
「……もしもし?」
「おーう! かずちん! 今何処にいるんだ?」
「家だよ、馬鹿」
 出るなり人をかずちんと言い放ったこの馬鹿は俺の幼馴染で、同じ大学の同じ学部学科を受験したのだ。
「なんだまだ家かよ! 合格発表今日だぞ!」
 五月蝿い声が耳元で鳴り響く。知ってるよ、俺が落ちたことくらい。だから、頼むからほっといてくれよ。後一分だったんだ。後一分はこの世界から自分を隔離していたかったんだ。
「あーあー、そーですねー。で? 幸三は受かったの?」
「そ、それがだね、かずちん……」
 悲しい結果を思わせるような言い方。それで分かったのは、こいつが受かったということだ。「そうか、受かったか。よかったな」
「ぬおっ、まだ言ってないのに! さてはかずちん超能力でも使えるようになったか!」
「テーレッテレー、コウゾウハデンパニシンカシタ」
「な、俺はまだ人間だよ!」
 電波には否定をしないのかと思いつつ、言葉を探す。俺は不合格だった、その事実をこいつはまだ知らない。だが、こんだけ上機嫌なやつのテンションを急に下げてしまうのも何か悪いが気もした。何かうまい言葉を探さないと、と考えていると、先に幸三が口を開いた。「そういやかずちん、ごめんよ。俺一人でこんなに騒いで」
「……何で分かった?」
「だって俺の受験番号の次はかずちんだし」
 確かに受験の時も、前の席はこいつだった。そうか、受験番号は一つ違いだから、黙っていてもばれてしまうのか。ということは、こいつは俺が落ちたということを知りながらもこうやって合格を言いふらす電話をしてきたのか? それとも、俺への慰めなのか?
「はぁ……そういうこと。分かったろ? 俺はこれで翌年も受験に追われることになるんだよ」
 それは自分自身へ言い聞かすように。もう一度立てと、自分に渇を入れるために言った言葉だった。だが、この馬鹿はいとも簡単に、その決意を壊したのだ。

「へ? 何で? 受かってるのに、かずちん」

 頭が再び白一色に染め上げられる。幸三の言ったことを飲み込むのにおよそ数秒かかった。
「は? ちょっと待て、俺は落ちてるんじゃ……確か受験番号の張り出しって教養科目教育棟だよな?」
「かずちん、それは理学部の生徒用だよ。番号全然違ったでしょ?」
「……そ、そこで待ってろ! 一歩も動くなよ!」
 夢かもしれない。俺が作り出した幻聴で、出向いたら幻が見えるかもしれない。
 でも、でも、もし本当に番号があったら――
 俺は夢中で走り出した。



「という面白い話があってだ、新一年生のみんなはかずちんみたいにならないよ――」
「こーうーぞーうー、その話をするなって言ってるだろう!」
 今日は新年生をイベントで、俺と幸三は一年生とぐだぐだ話をしていた。
 確かにあの時は焦ったな、と思いながら、幸三の首を締める。ロープを触るふりをし始めたので流石に話してやると、今度は別の話を一年生に語りだした。
 そんな春の日は、懐かしい思い出と共に、ゆるりゆるりと流れていた。

お題「死亡フラグ×6 で 生存フラグで HAPPYEND」

2009-03-27 | 22:27

お題「死亡フラグ×6 で 生存フラグで HAPPYEND」



「なぁ、世の中ではマイナスとマイナスを掛け合わせるとプラスになるじゃん?」
 夕暮れの教室で私はとある生徒に呼び止められた。その生徒は私によく話かけてくるのだが、いかんせん、その方法が間違っている気がしないでもない。
 私は仮にも教師であるのだから、生徒からタメ口をきかれたら怒りかえすべきなのだろうか。だが、年の近い生徒ということもあって、特に気にしないことにしてある。
 実習という形で私はこの学校の先生を一応こなしている。授業後の課外を行い、帰り支度を進めていた時、この生徒から声がかかったのだ。
「まぁ……そうですけど」
 確かに数学的に言えば、マイナスとマイナスをかければプラスになる。当たり前と言えば当たり前のことだ。
「じゃあさ、マイナスの事柄とマイナスの事柄をあわせたらプラスになるかな?」
「具体的には?」
「死亡フラグかける死亡フラグ、とか。これでバッドエンドからハッピーエンドに」
「死亡フラグの具体例から考えないとダメでは?」
「例えば、戦闘前に、俺は戦場から帰ったら嫁と結婚式あげるんですよ、って言いつつ、前線で傷ついたら、まだ俺は行けますよ……、みたいなさ」
「ちょっと関連性ないとまずかけたことにならないのでは?」
「傷ついた時に、嫁の名前叫びながら特攻してみるとか?」
「それは死んでしまう臭がぷんぷんしますね。まぁ、考え方自体はおもしろいんじゃ?」
「でしょ! でしょ! これはネタとして使えばおもしろいと思うんだ!」
「そう言えば、あなたは文芸部か何かでしたっけ」
 眼前の瞳輝く生徒は小説を書くのがもっぱらの趣味である。数少ない文芸部の部長ということあって、やる気に満ち溢れている様子が窺える。
「そう、それで今度、部内でお題を出して、題の通りに小説を一本書くって言うプチ企画をやることになってさ。それのお題で、死亡フラグ×6 で 生存フラグみたいなお題にしてやろうかと思ってさ」
「それはまた面倒なモノを思いつくことで」
「ふっふっふー、部長の名は伊達ではないのですよ」
 生徒はによによしながら、お題用と思われる紙に思いついたお題をペンで書き始める。そこにはやはり先ほど言ったことが書かれていた。
「よし! これでオッケー」
「ところで、君がそのお題を引く可能性は?」
「まぁ、ありますけど。大丈夫ですよ、絶対ないと思うので、絶対」
 その台詞こそが死亡フラグではないかと思っていたが、後日、その生徒がそのお題を見事引き上げたのは言うまでもない。

お題「落花生」

2009-03-27 | 22:25

お題「落花生」

 人に言葉を伝えるというのはとても難しい。
 そのニュアンスや発音の違いでそれはまったく別の言葉として捉えられ、時にはそれが大きな問題を引き越してしまう場合もある。
 そう、今私達に降り注ぐ災難も、その違いによって生じた、一つの問題なのである。



 ライン戦紀焔の月、魔王軍との戦いが終わり、早六年が過ぎた。
 世界の均衡は保たれ、各地で崩壊した国の再建が行われ、人類はまた一歩を踏み出し始めていた。
 この世界の基本バランスの中には、魔物という概念が存在しており、結局の所、人々はそれと手を繋ぐことが出来ない。
もちろん、中には友好的な種族も存在した。例でいえばドワーフやエルフなどが一般的だろう。よくよく考えれば、魔物と手を取り合おうと考えた時点で、私達は別の種族と一緒に歩くことが出来るのだ。魔物から見れば、私達人間も魔物なのだから。
 だから、魔王軍と奮闘した戦士や魔法使いと言った人々は、そうした魔物と手を繋ぐための掛け橋となり、または力なき人々を守るために戦っていた。
 王都「リニ」に私達が長らく滞在しているのはそのためだった。魔王軍によって壊滅したこの土地にはまだ魔物に対抗できる戦力が配備されていない。安寧を求める国民を、人間を食料とする魔物の手から守らなければならないのである。
「後、二匹か」
 パーティのメンバーの一人がそう呟いた。眼前で牙を振うのは二本足で立つことの出来ているゴブリンで、手には何処かで拾ったのであろう錆びた剣を備えていた。
「いや、一匹だ」
 私はそういって手にした弓を引く。矢はぶれることなく放たれ、ゴブリンの頭蓋骨ごと吹き飛ばす。仲間が死んだことに、ゴブリンは気に求めず此方へと猛攻をかけようとする。しかし、二歩ほど前に進んだ時点でゴブリンの足が止まった。それは、ゴブリンが歩くための足がもうなかったからだ。
 ゴブリンの背後には和服と呼ばれる物を纏った男が剣を鞘に収めているところだった。その剣は私達が常々見てきたような分厚い鉄板のような剣ではなく、薄く、しなやかにも見える刃をしていた。男が言うにそれは刀と呼ばれる剣であり、男自身は侍であると言っていた。
 刀が最後まで鞘に収まるのと同時にゴブリンの四肢が散り、最後の魔物が地へと倒れた。
「お疲れ。後は別働隊に任せて、俺たちは後退しよう」
 パーティのリーダーがそう声をかけると、私も弓を背中しまう。同じように武器をしまい、私に近寄る魔法使いが声をかけてくれる。「怪我は大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫。あなたが戦闘中に治してくれたし」
 私のパーティは四人編成になっている。前線に出る侍のヘイハチロウ、後衛で弓を射る私と補助を行う魔法使いリリーナ、そしてそれを守るリーダー、ナイトのラザフォードだ。状況によってはリーダーも前線へと動く。
「今日は城のベッドで寝れるそうだ。みんなよく寝るように。くれぐれも俺みたいに酒を飲みすぎるなよ」
「それは注意になっていない。思慮を欠けなさんな」
「先輩、お風呂入れますよ!」
「そうね、楽しみ」
 そうして私達は戦場を後にした。



「リリーナ! お前も一杯飲むか?」
「私はいらないです。先輩誘ってあげてください」
「ラザフォード殿、飲みすぎは危険、酒は人を呑むのだから」
「お前はいつも理屈っぽいな……というか、お前の用意した酒が水だから進むのが速いんだよ」
「へぇ、それはなんて酒だい? 私にも一杯」
 風呂を出たばかりで、髪の水分をタオルでふき取りながら、一杯ひっかけている連中へと入り込む。リリーナは酒が苦手、というより、悪酔いしやすいため、あまり飲むことはない。
「ユリア殿か。ニホンシュ、と呼ばれる酒だ」
 手渡された小さな器に注がれた透明な液体を喉へと流し込む。鼻を抜けた独特の香りが抜けていくが、癖という癖が見当たらない。確かに、この酒ではペースが速くなってしまうだろう。
「うまい酒だね。本当に水みたいだ」
「それはよかった。祖国で飲んだ珍しくいいモノが手に入ったんで、皆にもと思ってな」
「そういやお前は東洋の出身だよなぁ、他にも珍しい食い物とかはないのか? この水に合うようなさ」
 ラザフォードはそう言ってニホンシュを一気に飲み干す。人の話などまったく聞いていないようだった。
「酒が酒を飲む。先ほども言ったように、そうガブガブと飲むモノではないぞ?」
「人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む、だっけ? ヘイハチロウが前にも言ってたけど」
「お前等二人して俺に飲ませない気か?」
「子供かお前は。ほれ、器を出せ。私がついでやる」
「お、美人についでもらえるとは嬉しいね」
 一瞬にしてラザフォードの機嫌が元に戻る。本当に子供じみているなと思いながら、私も自分の器に二杯目を入れた。
「で、さっきの話だけど、何かあるのかい? 前はサシミなんて食い物を頂いたが」
 以前、海の近くで魔王軍と戦が起こった時、ヘイハチオウが振舞ってくれた料理だ。何処からか拾ってきた道具を手にヘイハチロウは海へと潜り、何匹もの魚を掴んで帰ってきた。生魚を薄く切っただけの料理だったが、ショウユと呼ばれるタレにつけて食べ、おいしかった記憶がある。しかし、ラザフォードが苦手だったらしく、それ以来馳走になったことはない。
「そのサシミでつくるスシというのある。他にもいろいろあるが、私としては祖国にいた頃に作り始めた食べ物をまた食べてみたい」
「俺たちで用意できるモノなら用意してやるぜ?」
「ふむ……落花生という食べ物があった。これを炒って塩で食べると美味だった」
「落下……星?」
 星を炒って食べる。それは食べられるモノなのだろうか、いや、それ以前に、どうやって星を地上に落とすのだろうか。そういえば、魔法使いには空から石を落とす魔法があったはずだ。もしかしたらあれの原理で星を落とせるかもしれない。
「よし、私が用意してくる。二人はそのまま飲んでてくれ」
 私はそう言い残すと、一人でいるであろうリリーナの元へと足を運んだ。



 星を落とす。そんな大それたことをしてまでヘイハチロウの祖国の人々は落下星を食べたかったのだろうか。そう思いながら、私は思いついた案をリリーナに話した。
「落下星……それまた凄い名前の食べ物ですね」
「私もそう思うのだが、出来そうか?」
「やってみないことには……」
「じゃあ頼む。早くしないと二人で全部飲み終わっちゃうからね」
 城のテラスからは数え切れない星と、一つしかない月が浮かんでいた。雲は一切なく、いい月見が出来そうな夜である。
 リリーナは私の言葉を聞いてから、すぐに魔法の詠唱を始めていた。私にはよくわからない言葉で、書物の一行一行を読み上げるように呪文を唱えていく。一つ、二つと、リリーナの体の周りをくるくると動く光の球体が出現する。七つにまで増えた球体が一定周期でリリーナを軸に広がっていく。球体はリリーナから離れ、しばらくその位置で停止し、強く発光を続けた。それに導かれるように、空の星が一度強く光り、此方へと落下を始めた。
「これで、大丈夫ですか?」
「え? ああ、うん、大丈夫。ところで、今更なんだけど」
 ここまで来て、私はとある事実に気付く。
「今落ちてきてる星って何処に落ちてきてるの?」
「えーと……此処ですね」
「城、大丈夫かしら?」
「多分、というか、絶対ダメですけど……もしかして、先輩……」
「うん、止め方分からないまま実行しちゃったのよね。空中で止められない?」
「無理ですよ。私が出来るのは空から星を引きずってこっちに持ってくるだけですもん」
「……やばいわね。どうしましょ」
 弓は部屋に置きっぱなしになっており、私にはあれを穿つ手段がない。リリーナが詠唱を唱える時間もないだろう。状況はたいへんよくないが、希望がない訳でもない。空から降る星は轟音とともに此方に近づいてきているのだ。ラザフォードとヘイハチロウが気付いてくれる可能性が――ない。
「しまった……二人とも飲んだくれになってる……」
 絶対絶命の状況下にリリーナが慌てふためく。「わわわ! どうしましょう!」
「あせってもしょうがないわよ……でも、本当にどうすれば……」
 先ほどこう言った男がいた。酒を飲みすぎるな、飲まれるぞと言った男がいた。
 彼は、こういった非常事態のために、自我を常に持ち合わせるという。
 だから、今回も、勇者のように彼は現れたのだ。
「二人とも……外が騒がしいが、一体なにを……」
「ヘ、ヘイハチロウさん! あ、あれをどうにか止めてください!」
 リリーナがそう言って指差す星は先ほどよりもかなり大きくなっていた。此方に着弾するまで後十秒もないだろう。
 状況を把握したヘイハチロウは頷くと、すぐに私たちの元を駆け抜け、空へと跳躍した。腰に下げた刀に手をあて、目では確認できないようなスピードでそれを引き抜く。魔法という名ではない別の概念で強化された刃は青白い光を帯びながら、空気ごと前方を切り裂く。揺らされた箱の中にいたような振動がこちらに伝わり、空中で大きな火花が散った。爆砕されたように星は粉々になり、ぱらぱらとあちこちに降り注ぐ。
 私たちは状況説明のために、部屋へと戻ることにした。もちろん、落下星を手にしてだ。その私の姿をヘイハチロウが変な顔をして見ていた理由が、部屋に戻ってから思い知らされる形となった。




「……ピーナッツ?」
 ラザフォードがそそくさと城下町で仕入れてきたのであろうピーナッツが酒の席には置かれていた。別名、落花生。
 つまりは、私の大ボケだったのだ。
「リリーナ、飲むよ、今日は」
「え? 私もですか……勘弁してくださ――」
「いいから!」
 酒人を飲む。
 まさに言葉通り、この夜、私は酒に飲まれることとなった。

お題 「焼夷弾」「アイアンメイデン」「断頭台」

2009-03-27 | 22:23

お題 「焼夷弾」「アイアンメイデン」「断頭台」


 人は私をアイアンメイデンと呼ぶ。
 過去に製造された処刑具の名をとってそう名づけられた、人型戦闘兵器である。
 開発プロジェクトは難航したが、研究者の一名が一体のアイアンメイデンの開発に成功した。
 だが、研究者は開発に成功したアイアンメイデンを何故か破壊したため、処刑されることになった。その研究者の処刑日は明日の朝、民衆の前で行われることになっていた。

 私が最初に目を覚ましたのは、筒状の入れ物の中だった。体中に取り付けられたコードから送られた何かが、内部を蠢き、生きているんだという実感を与えてくれた。
 私という存在が把握できた段階で、私はある程度の知識を持ち合わせていた。そういう風に最初から作られていたのだ。体は十何歳という幼い体には不釣合いな多大な情報がインプットされていた。
 顔を上げると、そこには知らない顔があった。でも、何故かその人を見て、私の中で何かが揺れて、気付いていたら手を伸ばしていた。試験管につけた手の平に、人は手の平をあわせてくれた。試験管は冷たく、人の体温を感じられるような薄さではないはずなのに、小さな灯火がつくように、私は温かさを感じた。
 やがて私は外に出ることが出来た。与えられた服を着て、与えられたターゲットを破壊して、与えられた食料を食べ、与えられた武器の扱いを覚えた。
 殺戮を目的として生まれたはずなのに、人は私に殺せと一言も言わなかった。研究者として、ここにいる者として間違っているはずだが、私は異論を唱えなかった。唱える理由が見つからなかったからだ。
 幾日して、私の二人目の人間を初めて見ることになった。その人はひどく高圧的な態度で何かを言い残し、部屋から出ていった。
「…………」
 私はその時、ひどく項垂れた人になんて言えばいいか分からなかった。ただ、出てきた単語を口にした。
「おと、うさん?」
 父と呼んだ人は、何故か悲しそうな顔をした。
 そして次の日、父は私を捨てた。

 再び目を覚ました時に側にいたのは、私と同じように野良となった猫が一匹だった。
 そこは人々がゴミを捨てるだけの場であり、中に立ち入るような奇特な人間はいなかった。父は私をここに捨てたのだ。その理由を知るのは、捨てられた新聞を読むことですぐにわかった。
 新聞の記事には私というアイアンメイデンが何なのか、そして父についてだった。父があの日言われたことは、私を戦場に出せという命令だった。だが、父はそれを拒否し、私を破壊したらしい。
 しかし、体は何処も壊れていないし、通常通りに稼動した。父は嘘をついた。私のために。でも、何故? 最初から父は私を戦闘用として作ったのではないか?
 なー、と猫が鳴いた。一人で寂しかったのか、私に甘えるように。
 父は死ぬのか。
 なー、と猫が鳴いた。一人になるのは嫌だと、私に訴えるように。
 それは嫌だ。
 戦闘用と分かりつつ、誰かが死ぬことを恐れ、それを思う心などを持ち合わせている。そうか、私は失敗作だったんだろう。
 アイアインメイデンとしての失敗作。
 それでも良かった。
 父に生きていて欲しいと思える感情を持ち合わせることが出来たのだから。

 時は真夜中、父が幽閉されている城の門に私はいた。
「おい、君、何をしてるんだ?」
 警備兵と思わしき武装をした人間が私に話し掛けてくる。
「……ねぇ、お父さんは、何処にいるの?」
「は? お嬢ちゃん……何言ってるんだ? 迷子になったのかい?」
「知らないなら寝ててね」
「君、なにを――」
 警備兵が反応する前に拳を鳩尾にねじ込むと、息が吐き出される音がする。何度か体を震わせると、そのまま動かなくなった。
 予定作戦時間は一時間。この間に作戦を成功させなければ、父は翌朝断頭台に上ることになる。
「焼夷弾、転送」
 両手が鈍い銀色に変わり、別の何かに変貌していく。決まった形を作り終えると、両手は元の色に戻り、何かを掴んでいるような状態になった。一m近くはあるであろう大きな筒状の物体。中には建物を焼くための砲弾がつめこんである。砲弾が炸裂すれば、城に火を放つことが可能になる。
 私はその引き金をためらいなく、引いた。
 焼夷弾は撃たれると同時に、次の弾が自動生成される。私の内部に保存してある焼夷弾の段数は両手計四十発。それを全て城に放ち終えた頃には、既に辺りは火の海と化していた。
 城内部の人間が慌てふためく中、私は難なく中に入ることに成功した。
「お父さん?」
 顔は殴られ膨れあがり、体には切り傷が生々しく残り、あるはずの腕が一本ない人間がそこにはいた。でも、確かにそれは父だった。悲惨な状況ではあるが、私は嬉しく思った。生きていたからだ。これで助けて上げられる。
「……どうやら私も年貢の納め時、か。娘の夢を見てしまうなんて……」
「違う、夢じゃない」
 父は城内部の一部に幽閉されており、鉄格子によって逃げることが出来ないようになっていた。紙を破くように、私はそれを折り曲げ、父へと体を寄せた。
「これでも、夢だと思う?」
「どうして……どうして戻ってきたんだ……お前だけでも生きて欲しいと……」
 私はふるふると首を振った。
「お父さんと一緒でなければ、嫌」
「馬鹿な……馬鹿な娘だよ、お前は」
 父はそう言って私を強く抱きしめてくれた。
 その体温はやはり温かく感じられた。

 なー、猫が鳴いた。甘える声で。
「お父さん、猫がご飯だって」
 私は本を読んでいる父に声をかけた。
 なー、猫が鳴いた。温かい声で。
「もう夕飯の時間か。私たちより正確な時計を持っているな」
 父はそういって猫と私の頭をなでてくれた。
 なー、私は鳴いてみた。甘える声で。
「ふふ、そうやってると本当に猫になってしまうぞ」
 今がとても楽しい。今がとても嬉しい。
 
 だから、幸福な日々が一日でも長く続きますように。
 猫と私が求めた、大切な何かが側にいてくれる日常が、続くようにと。
 私は人のように、思いつづけている。

新カテゴリ追加

2009-03-18 | 20:33

こんばんわ、シロです

題意の通りでつ
まぁ、中身としては単純で、お題でSSを書く。それだけ
うん、只今自分のPCじゃないので作業効率が最低です
ど変態、じゃなくて、あるる、リンク張るのしばしまってください(-ω- )

さて、図書館シリーズなんですが、データが消えたため、モチベーションがあがりません
ぶっちゃけ一行を進んでない
いや、なんか物創るぞーって気持ちはあるんだけど、それに手をつける気になれない

うん、三日月、ごめん(-ω- )

まぁ、ネタはあるけど、劣悪なる環境化なので更新が遅めです
許してねん

さて、すっかり忘却の彼方だったコメ返信
三日月
テストお疲れー
うん、三日月能力発動が任意にという成長を描いたのにににいにににににに
ギャグに走ろうかなぁ、もう(ぁ

ルイ
増えてないよ、あんまり(’
これから増やすから気合で(ry
まぁ、花粉に気をつけて(-ω- )

カズズ
むしろそれが狙い(ぁ
パソコン壊さないでね(ぁ
ジャコ参加当日バイトでしたorz

ぶるー
あけおめことよろ?

エン
あれー?
おかしいな……
うん、わかった、今度ケリに物として渡しとくよ(ぁ


さーて、SSを後に二つ。

[新カテゴリ追加]...Read more

腐敗

2009-03-04 | 20:35

春休み、腐ってきた感じが否めません
どうも、シロです

大丈夫、まだ俺は腐ってると感じられるんだ
動け、動け動け動け動け動け動け動け動け!



ドーピング剤を注入したところで、こんばんわ

腐った理由としてはー
?小説のデータが飛んだ
?春休み入って何もしていない
??に抗い、STGをC言語で作ろうとするけど、まずソフトの設定が出来ずに敗退
?ばか


といった理由です
?に関してはなんでなんだろうね、よく分からないよ、もう
まぁ、忘れないように頑張ります(ーωー)

問題は?ですかねぇ
だってまずどうしようもないじゃないか!
まさかのデータ紛失ですよ
実家旧PCで書いていたのが悪かったのか

なのでアップできませんー
小説のアップも詩のアップもないのですよー
ダメダメだ

スーパー自虐タイム終了

そうそう、今度、DJが再編成されます
それで、メンバーを再度募るそうです
リンクはこちら

バナーの方を後でサイトに張らねば

興味が沸いた方は是非どうぞー

ではではー
ノシ

どうしても書きたかったことを一つだけ

2009-03-02 | 23:35

図書館の小説データが消えたよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお







よし、死んできます(ぁ

あばばばばばば
っと、いい感じに崩壊まっしぐらです、シロです

うん、まじでか、これ
一応書き終えてしばらく推敲しようと思っていたのに!
何で! 何でなの!
嘘だと言ってよバーニィ!
ああああああああ
寝ます
そうそう、水曜更新にどうにか戻したい
そして誰か詩のテーマあったらくださいなん
ていうかリクエストプリーズ(ぁ
それじゃ、一狩いってくるので
PS、東方さん、ジャクム忍耐依頼はせめて一段階目終わらしといてくだしあ(-ω- )




あー、ティガレックスつえー

ノシ
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