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お題「それは突然に」

2010-03-07 | 00:04

お題「それは突然に」



「しかしまぁ、君も成長をしないな」
「同じ台詞を頭の中で十回繰り返してから発言しやがれ」
 それに意味はあるのか。恐らく、私が成長していないということか。
「安心したまえ、君よりは間違いなく成長している」
「そうだな、主に悪い方向にちゃっかり成長してるな」
「ふふ、そう褒めるな」
「褒めてない。けなしている」
「褒め言葉だ」
「変態」
「結構」
 このやり取りが何度目になるのか。前回は確か108回だったのだから、今回は109回目になる。彼が細かく回数を数えてくれているおかげでこんなどうでもいい数字が把握できる。
 しかし、彼は飽きない。それに尽きる。
 飽き性。かなりの重症で、回復傾向を見せない、正直病気と認定してもらいたいレベルの飽き性だ。しかし、病院側、というより、一般人ですら、意味が分からないと、言う。
 それは理解をしようとしていないからだ。色んな物に本気で、死ぬ気で、愛し、怒り、泣いて接しようとしないからだ。故に本質が見えてこない。だからこそ、それが趣味となり、つぼにはまり、面白いと言い出すのだ。
 その点、彼は非常に面白い。転がしてもよく分からない方へ飛び退くかと思えば、直立不動だったりする。それでいて、自分の意思で行動する。甘く、緩いとはいえ、しっかりとした持論、更に反論をする。私を一言で変態と言い当てたのは、感服したものである。
「ところで、君は何か趣味を持っているかな?」
「他人の参考にするためか」
「けなすためだ」
「よし、断る」
「そういうな。参考にするため、というのも実はある」
 半分嘘。半分ほんと。
「お前の口から参考とか突然に出てきたら、部屋の中にゴキブリが沸いたのと同じくらい驚くに決まっているだろ」
「何だ、その程度か」
 怪獣が出たとか。宇宙人に攫われそうになったとか。もっと程度の大きく、表現が幼稚な物を想像していたのだが、随分と生々しい表現で来たものだ。
「突っ込む場所が間違っている」
「褒め言葉だな」
「もういい、それで」
「そうか、じゃあ説明してくれ」
 突然にリクエストした私の暇つぶしの答えを。
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Theme : お題
Genre : 小説・文学

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