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お題「それは始まりの音色」

2010-03-21 | 10:52

お題「それは始まりの音色」
 自覚。色。赤。目。人。線。何。誰。
 教えて。
 
 ふわりふわり、体が浮かんでいた。自分という存在が「ここ」にあることに初めて気がついた。ああ、寒い。よく分からないけど、寒い。誰かここから出して。目をあけても、濁ってるだけ何も見えない。
 寒い。寒い。寒い。温かい。
 ピントが急に合った。フォーカスがオートで設定されたように、体の中の決まっている場所に、突如として何かが流れ込んでくる。イメージはワインレッドの、温い液体が、芯から体を火照らせる。
 濁りが弾けるようにして消えて、世界が開けた。でも、そこにあったのは、数多の線だった。何色もの線が束になって、まるで此方を包むようになっている。邪魔、と思った同時に、何かが動いた。それは、手だった。これは、手、と呼ぶもので、あっている。確信が何処かにあった。あらかじめ何故か与えられている知識に、そういう覚えがあったからだ。
 手で、線をどける。そこには何もなかった。ただ、黒い空間。何処までも広がる闇。
 自然と体が動き、闇へと行こうとする。しかし、線が行く手を阻んだ。まだ、殻から出てはいけないというように、どけたはずの線が元に戻る。
 出たい。出して欲しい。戻った線をもう一度どけて、体をねじ込んだ。ずるり、と体は線からはみ出し、背中では何かが千切れる音がした。振り向くと、線が途中で切れて宙を漂っていた。体にも線がついていたらしく、背中に顔を向けると、まだ背中に残った線がゆらゆらと揺れていた。
 これから何処へ行けばいいのだろう。あてはない。ただ、なんとなく感じることが出来る。出口は何処かに用意されている。
 それは上にある気がした。真上に、きっと出口がある。想像ではなく、脳裏によぎる確信の元に、地面を蹴った。飛ぶために、泳ぐために、精一杯足に力をこめて、手を伸ばす。
 空間をねじ切るように、進む。やがて、上なのか、前なのか、それがどの方向なのかわからなくなる。ただ、進んでいる。呼ばれる方へただ近寄っていく感覚。それは誰かに支えられているようで、何処にも不安感などなかった。
 やがて体が苦しくなる。世界が圧縮されるように、体が圧迫される。押しつぶされたようにぺちゃんこになっていそうで、何も変化がない。
 壊れてしまいそう。崩れてしまいそう。でも、まだいける。まだ、上に? それとも前に?
 手を伸ばす。指でもがく。足が舞う。目がぎろつく。全てが消えていくように、形を失っていく。自覚できなくなってくる。消えて見えなくて感じなくて、どうしようもなくて、急な不安感が湧き出る。急激な方向転換に体はついてこない。
 ダメだ。どうしてこんなにも苦しい。苦しくて苦しくて、こうやって考えることすら消えてしましいそうだ。嫌だ。まだ、何かを思っていたい。嫌だ。止めて。どうして、こんなに辛い。
 息が、出来ない。



「ぶはっ!?……なんだ……」
 息をすること。それはきっと、自覚の始まりの音色。ここにいる証。きっと存在そのもの。
「ああ、もう、変な夢見たな……」
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Theme : 日記
Genre : ブログ

Comment

No title

タイトルと最後の文章だけしかわかんない、つまり全体的によくわかんないけど、私もよくわかんない文章を書いてるので何とも言えない><
……あえて絵で描いてみるとか(は?
……むしろアニメーションに(何

  • 2010-03-26 | 22:28 |
  • ルイ URL :
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